今日は、”Decent work”を取り上げます。
皆さんは、Decent workという言葉をご存知でしょうか?Decentという単語の意味は、「見苦しくない、ちゃんとした、きちんとした・・・」と辞書にあります。
Decent workという言葉は、第87回のILO総会(1999年開催)に提出された事務局長報告の中で初めて用いられたものです。ILOというのは、International Labour Organization、国際労働機関のことです。Decent workとは、労働者の権利が保障され、十分な収入を得られ、適切な社会的な保護を与えられる仕事を意味します。人間としての尊厳を保てる仕事のことです。日本で生まれ育った私たちには、なかなかイメージすることが難しいかもしれませんが、多くの国では、未だに奴隷扱いされている方がおり、強制労働や児童労働、様々な差別やハラスメントが存在し、労働組合が法律で認められていない国もあります。
色々な国際的な基準を知ると、日本の労働法というのは独特で、色々なことを考えさせられます。日本は、先進国の中で、差別やハラスメントに関する理解や認識がとても遅れていると感じます。